入所者向けワクチン、医療従事者に転用 仙台市検討

ワクチンと注射器

 仙台市は21日、5月上旬までに確保する高齢者用の新型コロナウイルスワクチン計45箱(4万3875回分)の一部を市内の医療従事者の接種に転用する方針を明らかにした。市議会健康福祉委員会で説明した。

 市によると、県内の医療従事者約8万人のうち、2回接種を終えたのは約1万4000人。市内の状況は県が公表しないが、20日にあった市と市医師会の協議で、同様に接種が進んでいないとの認識で一致し、転用を検討することにした。

 当初、45箱は特別養護老人ホームの入所者ら優先接種する高齢者用として確保する予定だった。

 市ワクチン接種推進室の横野幸一郎室長は委員会で「高齢者の個別接種や集団接種が始まる前に、医療従事者への接種が終わっていることが望ましい。県と調整し(早期の接種完了に)協力したい」と語った。

 高齢者施設の入所者への接種でワクチンが余りそうな場合の対応は「関連施設の職員、通所介護事業所の利用者らに接種するようお願いしている」と述べ、無駄にしないと強調した。

 高齢者の一般接種に関しては、かかりつけ医がない人が個別接種を希望する場合、コールセンターで接種を受け付ける医療機関を紹介すると説明。地図ソフトを使い、自宅や職場に近い病院や診療所を案内するシステムを構築するとした。

 市立病院(太白区)は陽性患者の病床を増やすよう県から通知があり、6~16日の11日間、一部病棟で一般患者の受け入れを制限し、約3割の救急搬送を断ったと明らかにした。

 菅原広実理事は「今後は感染が急拡大する事態を見越して対応し、一般患者を積極的に受け入れられるようにしたい」と話した。

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