アラバキ、一転中止へ 医療関係者から延期要望強く

アラバキ開催への理解を求める町の文書を読む住民

 宮城県川崎町で今月30日に開幕予定だった東北最大級の野外音楽フェス「ARABAKI ROCK FEST(アラバキ)」が中止されることが23日、分かった。関係者によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療関係者らから開催延期の要望が主催者に多数寄せられたのが要因とみられる。

 フェスは2006年以降、町内の国営みちのく杜の湖畔公園で開かれてきたが、昨年は新型コロナの影響で中止となった。例年、首都圏を中心に全国から5万人ほどの来場があった。

 今年は主催するGIP(仙台市)が、2年ぶりに5月2日までの3日間の日程で開催を計画。国や県の指針に基づき、来場者を5000人に制限した上で、来場者と関係者全員に抗原検査を実施するなどの対策を公表していた。

 宮城県ではコロナの感染拡大が収まらず、「まん延防止等重点措置」も5月11日まで延長が決まった。こうした状況を受け、関係者によると、仙台市医師会などがGIPなどに開催延期を求めていたという。

 アラバキを巡っては住民にも開催に批判的だったり、大勢の人が町を訪れる事態を不安視したりする声があった。町議会も4月12日付で開催延期を求める要望書を小山修作町長に提出していた。

 長年アラバキに協力してきた町は23日、開催に向けて説明文書を町内各戸に配布。同じ文書をホームページにも掲載した。小山町長とGIPの菅真良専務執行役員のあいさつ文、感染予防対策を載せ、町民に開催への理解を求めていた。

 町の関係者は「医療関係者からの要請が大きかったと聞いている。町民の不安も大きく、東京や大阪で緊急事態宣言が発令される中、感染が収まらない状況下では厳しかったと思う」と話した。

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