カメの化石は「新種」 50センチの甲羅、完全な形で発見

アドクス・コハクの復元画と調査結果を解説する平山教授
新種と認定されたアドクス・コハクの甲羅の化石

 岩手県久慈市の久慈琥珀(こはく)博物館は23日、同市小久慈町の白亜紀後期(約9000万年前)の地層「久慈層群玉川層」で2008年4月に発見された絶滅したカメ類「アドクス」の化石が、新種だったと発表した。東北で新種のカメ類の化石が発掘されたのは初めて。

 新種は「アドクス・コハク」と名付けられた。化石は長さ約50センチの甲羅で、ほぼ完全な形で見つかった。大きさはそれまで発見されてきたアドクスの2倍ほど。甲羅の縁のうろこが大きく、前方のうろこの一部が消失しているなどの特徴から新種と認定された。

 化石は、久慈層群玉川層にある同博物館の採掘体験場で、当時館長だった佐々木和久さん(61)=久慈市=が発見した。

 早稲田大国際教養学部の平山廉教授(古生物)らが、08年8月に化石を持ち帰って分析を進め、アドクスの甲羅であることが判明した。12年3月から博物館と共同で玉川層を集中調査。これまで新種の化石261点が見つかったが、大半は断片的な甲羅だという。

 盛岡市内で記者会見した平山教授は「目標としていた新種の証明が達成できてうれしい。今後も研究を続け、生態や当時の気候の解明などに努めたい」と語った。

 調査結果をまとめた平山教授の論文は2月1日付の国際誌に掲載された。

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