「おおつち海の勉強室」東大が開設 ウミガメの飼育も

おおつち海の勉強室がオープンし、テープカットが行われた

 海洋研究の成果を発信する展示資料館「おおつち海の勉強室」が岩手県大槌町赤浜に完成し、式典が18日、現地であった。同地区にある東京大国際沿岸海洋研究センターが東日本大震災の津波で被災した旧センターの跡地に整備した。研究者と地域の交流の場として、教育やイベント、観光に幅広く活用する。
 コンクリート造平屋で広さは約70平方メートル。正面外壁にはセンターの研究員でイラストレーターでもある木下千尋さんが大槌湾の生物を温かなタッチで描いた。内部には海洋生物の標本や資料、書籍を展示する。
 目を引くのは、ウミガメの一種で甲羅の長さ1・2メートルのオサガメの子どものはく製。センターはウミガメの研究が盛んで、屋外にウミガメ水槽を設置し、夏期には飼育するという。大槌湾で見つかった新種のカニ、オオヨツハモガニに焦点を当てたコーナーもある。
 センターは地域との連携を図る「海と希望の学校」事業を展開しており、勉強室はその拠点ともなる。大槌高はま研究会のメンバーとして指導を受ける3年の松田渓介さん(17)は「自分たちの研究も展示されていてうれしい。地元の人は意外と海を知らない。施設を活用して成果を伝えたい」と話した。
 式典でセンター長の青山潤教授は「三陸の海の多様性を自慢する場所にしてほしい。将来的には古里の海に熱い思いを持つ人に運営を任せたい」とあいさつ。平野公三町長は「研究現場と地域を結ぶ重要な施設。人材育成や活性化につながる」と期待した。
 施設は予約制で入場無料。連絡先はセンター0193(42)5611。

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