もう1箱あれば全町民に… 接種タイミングに悩む 人口1300、宮城最少の七ヶ宿町

新型コロナウイルス感染症ワクチンと注射器

 人口約1300と県内で最も少ない七ケ宿町が、新型コロナウイルスのワクチン配分に頭を悩ませている。5月中旬までに確保予定のワクチン2箱により、65歳以上の高齢者約600人が全員接種できるが、手元に約300人分残るため。この余剰分にもう1箱あれば町民全員が等しく接種できるとして、町担当者は3箱目の確保を県に要望する構えだ。

 町によると、高齢者の接種完了後に残るワクチン約300人分は、16歳以上64歳未満の町民の接種に充てたい考え。

 ただ対象者は約600人おり、接種できるのは半数に限られる。先着順などの条件を設定して接種をすると「小さな町なのに何で2回に分けるのかという声が出る。住民感情への配慮が必要」(町健康福祉課)。期間をおいて2回に分けると、医師確保や費用の面で負担も増える。

 町は当初、3箱目がすぐ確保できるとの見通しを前提に、64歳未満の希望者の接種を進めようと検討。県に打診すると「今回は高齢者分」と返され、担当者は頭を抱えた。

 国は、離島など人口1000程度未満の市町村に、高齢者以外にも接種範囲を広げることを認めている。町担当者は、七ケ宿が条件を少し超えていることを認めた上で「住民全員が接種できるよう、県に要望をしていきたい」と言う。

 町が望むタイミングで3箱目は届くのか。県担当者は「県内は高齢者分の接種が終わっていない。要求されても難しい」と語る。

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