東北大大学院医学系研究科の宮田敏男教授(腎臓内科)と東北大病院の張替秀郎(はりがえひでお)臨床研究推進センター長らの研究グループが、新型コロナウイルス感染による肺炎の重症化を防ぐ治療薬を開発した。内服薬として自宅や療養先の患者に投与できるため、患者、医療現場双方の負担軽減につながるという。臨床試験(治験)を経て、早ければ2年後の実用化を目指す。
コロナ感染者の約80%は軽症だが、高齢者や糖尿病など基礎疾患のある人は肺炎などを起こして重症化しやすい。当初は軽症でも急に悪化するケースもある。
合併症として血栓ができやすくなり、血管が詰まって容体が悪化する例も報告されている。肺の細胞が硬くなる繊維化による肺障害の後遺症も課題だ。
新たな治療薬は肺炎の重症化や血栓形成に関与するタンパク質「PAI-1」の発現を阻害する。PAI-1の血中濃度は米エール大などの研究で、コロナ患者の重症度を示す指標とされている。
別の病気の治療薬としての治験をしていた宮田教授らは、2020年10月からコロナ治療薬としての治験も開始。東北大病院など7施設の入院患者26人を対象にした治験で安全性を確認した。21年度は国内外の約100人で効果を検証する。
新治療薬は錠剤の内服薬で、基礎疾患のある軽症患者とせき、たん、呼吸困難のある中等症患者が対象。ウイルス自体でなく症状に対する薬のため、どの変異株でも治療効果が期待できるという。
張替センター長は「手軽な飲み薬で肺炎の重症化が防げれば、安心して社会生活を送れる」と説明。宮田教授は「療養先や外来で処方でき、患者と医療従事者双方の負担軽減をはじめ有効な活用が期待できる」と話す。
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