飯舘の除染土から再生資材 農地造成へ処理施設稼働

3月に稼働開始した再生資材化施設を見学する住民

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が続く福島県飯舘村の長泥地区で、村内の除染で生じた土から再生資材を取り出す再生資材化処理施設の稼働が3月下旬、始まった。施設内で資材化した土は地区内の農地造成に利用する。
 村内の仮置き場と施設への搬入時、再生資材化後の計3回放射能濃度を測定し、1キログラム当たり5000ベクレル以下の土だけが活用される。
 土は、回転式ふるいや磁力選別機で、石や金属類などの異物を取り除く。土壌の水分量を測定して造成しやすくするために改質剤などを機械で混ぜることもある。1日に土のう約1000袋を目標に処理を行う計画だ。
 国が2023年春の避難解除を目指し、整備を進める地区内の特定復興再生拠点区域(186ヘクタール)の農地造成エリアに再生資材を運び込む土地造成事業も始まっている。造成エリアのうち約13ヘクタールの土地に再生資材を盛り土した上に、汚染されていない土を50センチ以上かぶせてコメを作付けする計画だ。
 4月18日、住民向けに開かれた見学会には約30人が参加。稼働した施設や土地造成現場などを確かめた。
 鴫原良友元行政区長は「賛否ある取り組みだが、どこかで誰かが引き受けるしかないと思う。モデル事業として長泥住民に希望を与えてほしい」と話した。

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