「よりあう」関係、映像や絵画で表現 福島・猪苗代で企画展

展示品を鑑賞する来場者

 東日本大震災から10年を機に、地域や個人の関係性を見詰め直す企画展「(た)よりあい、(た)よりあう。」が福島県猪苗代町のはじまりの美術館で開催されている。7月11日まで。

 展覧会名は、テーマの「頼る」を示すとともに「た」をかっこ書きし、「寄り合い」「寄り合う」の語も掛けて、人と人とが集まって何かを生み出していくテーマも含んでいる。

 水戸市の全盲の男性が健常者と会話しながら美術作品を鑑賞するドキュメンタリー映画、人との縁や風土との関係性を基盤に作品作りを続ける和歌山県の男性が和紙に石灰や土で描いた絵画、京都府の知的障害者支援施設の絵画教室の作品などが展示されている。

 仙台市の団体は、他薦で集めたさまざまな表現を提供。福島県飯舘村の夫婦が造り上げた3000本のサクラの山、被災地を撮り続けた写真集、震災を伝える仙台市職員の自主勉強会「Team Sendai(チーム仙台)」の活動などを絵や写真、映像などで紹介している。

 会津の漆器製作団体が全盲の人たちと共同で作り上げた、肌触りに温かみのある漆器も並ぶ。

 展示を担当する小林竜也さんは「復興は元に戻すことではなく、さまざまなものに頼り、関係性を結び直していくことだと考えている。作品を見て、新しい関係性を作り出すきっかけにしてほしい」と話す。

 連絡先は同館0242(62)3454。

河北新報のメルマガ登録はこちら
3.11大震災

復興再興

あの日から

復興の歩み


企画特集

先頭に戻る