山形の地酒3種ブレンド、お味は? 酒造技能士の男性、限定300本発売

発売した「ナヌカ」第3弾を手にする熊谷さん

 山形市の酒販店「La Jomon(ラジョウモン)」の店主熊谷太郎さん(51)=気仙沼出身=が地酒のブレンドに挑戦している。新型コロナウイルス感染拡大を受けて昨年秋から手掛け、4月28日に第3弾を発売。山形市内にある3蔵元の協力を得て、それぞれの持ち味を引き立てた新しい酒を生み出した。「良質な山形の酒を世界にアピールしたい」と意気込む。
 1級酒造技能士の資格を持つ熊谷さんがブレンドした「ナヌカ」は、同市の地酒「羽陽男山」「霞城壽(かじょうことぶき)」「秀鳳」の3種を活性炭でろ過して調合。昨年9月に純米酒、同10月に山廃純米酒で各600本を限定販売し、既に完売した。
 「各蔵元の酒の長所を引き立て、短所を補い合う味。優れた醸造技術を持つからこそ、素晴らしい仕上がりになる」と胸を張る。
 以前からブレンドによる日本酒の魅力創出に興味もあったという熊谷さん。「コロナ禍による外食産業の停滞で日本酒の流通の動きが鈍った。蔵元の苦境を何とかしたかった」と話し、難色を示す蔵元を説得して実現にこぎ着けた。
 第3弾は最高級の純米大吟醸で統一し、それぞれ山形県産の酒米「雪女神」を原料とする酒を合わせた。「各蔵元が自信を持って仕込む酒をブレンドできた。自分の取り組みを信じてもらえてうれしい」と感謝する。
 ブランド名の「ナヌカ」は同市の中心市街地「七日町」に掛けた。「コロナ禍に苦しむ地域の活性化に向け、酒で元気づけたい」と熊谷さん。ラベルには東京から七日町に拠点を移した画家小林舞香さん(34)の作品を採用した。「相性が抜群」という地元銘菓のし梅、地元工芸品の平清水焼の酒器とのセットも販売し、相乗効果に期待する。
 四合瓶1本4740円、セットは6900円。限定300本で店の公式ホームページなどで購入できる。連絡先はラジョウモン023(666)8977。

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