まひ性貝毒の検出相次ぐ 宮城のホタテ、カキ、ホヤ 震災後に増加

宮城県庁舎

 宮城県内の沿岸部に分布するホタテガイやカキなどの二枚貝類から、食品衛生法の規制値を上回るまひ性貝毒が相次いで検出されている。1~4月で計19件が出荷自主規制の対象となり、大半が現在も規制中。毒化した二枚貝類を食べると呼吸困難に陥る恐れもあり、県は注意を呼び掛けている。

 県によると、19件の内訳はホタテガイ7件、カキ4件、ムラサキイガイとアカガイ、マボヤ、アカザラガイ各2件。海域は県北部から県南部まで広範囲に及ぶ。

 まひ性貝毒は、二枚貝類が貝毒の原因となるプランクトンを摂食することで引き起こされる。県内では主に1~6月に発生。中毒症状には唇や舌のしびれがあり、重度の場合は死に至るケースもある。

 東日本大震災以降、増加傾向にあり、2020年は約30件が出荷自主規制の対象となった。マボヤを巡っては20年5月、県の記録が残る1992年以降で初めて規制値を超えるまひ性貝毒が検出され、監視海域を従来の3海域から8海域に再編した。

 アカガイも20年8月、監視海域を3海域から5海域に増やした。まひ性貝毒の抜本的な対策が確立されておらず、海域の細分化で検査を強化し、出荷自主規制のリスク分散を図っているのが現状だ。

 規制値を下回るまひ性貝毒が検出されたアサリなども、出荷自粛の措置を取っている。県水産業基盤整備課の担当者は「潮干狩りや磯遊びの際、出荷自主規制や出荷自粛の二枚貝類を採取して食べないでほしい」と説明。症状が現れた場合は速やかに医師の処置を受けるよう求める。

 一般に流通販売されている県産の二枚貝類については、県と県漁協が貝毒検査を実施し、安全性を確認しているという。

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