保護猫の受け入れボランティア募集 盛岡のNPOが制度創設

受け入れた猫をかわいがる豊島さん

 猫の保護活動に取り組むNPO法人もりねこ(盛岡市)が今春、「終生預かりボランティア制度」を創設した。高齢や病気の猫を受け入れた世帯に対し、もりねこが医療費や飼育費を支払う仕組み。既に2世帯がボランティアとなっており、工藤幸枝理事長は「引き取ってもらい、広々とした環境で暮らせれば猫も幸せ」と話す。

 制度創設は、数年前に花巻市の家族に「猫白血病ウイルス感染症」などにかかった2匹を一時的に預かってもらったのがきっかけ。医療費などをもりねこが負担しつつ引き受け手を募集したが見つからず、今もこの家族が面倒を見る。昨春は滝沢市の夫婦に腎不全の1匹を受け入れてもらった。

 こうした経緯から工藤理事長は「無理に譲渡し、飼育放棄になるくらいだったら、ボランティアを募る方が猫にとっても人にとっても安心ではないか」と思い立ったという。

 運用資金は、寄付金やグッズ販売で賄っており、ボランティアの負担は通院時の交通費のみ。病気の猫は、月々の医療費が1万円を超える場合もある。経済的な理由で飼育をためらっていた人たちに受け皿となってもらえると期待する。

 制度では、もりねこが医療費などの支払い面でボランティアとの関係を継続でき、猫の状態の把握も可能となる。

 腎不全の猫を受け入れた滝沢市の主婦豊島恵子さん(66)は、自宅で猫に週2回の点滴を施しながら時々通院する。「費用を考え再び飼うことは諦めていた。じゃれてくるのがかわいくて手放せない」と愛情を注ぐ。

 もりねこには、常時40~50匹の保護猫がいる。譲渡先が見つかりにくい高齢猫も数匹おり、引き受けてくれるボランティアを募集している。

 新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす人は多いとみられ、工藤理事長は「猫にとっても家に長い時間いる飼い主がいい。ボランティアの力も借りて高齢や病気の猫を救いたい」と力を込める。

 連絡先は、もりねこ019(613)7773。

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