<アングル秋田>若い世代担い手に 秋田・東北初の狩猟訓練施設

<照準>時速60キロの速さで飛ぶクレーを約30メートル離れた距離から狙う。クレーは素焼きの皿で直径約10センチ。鉛弾が五つ以上当たらないと割れない
<射場>狩猟訓練施設の「スキート射場」。撃つ位置は7カ所。クレーの飛び方は左、右、左右同時の3パターン。1ラウンド15~20分で計20発射撃する
<装備>ライフル射撃用のウエア。体の軸がぶれないように硬いキャンバス生地が使われている。自分の体に合ったオーダーウエアは上下で15万~17万円するという
<孤独>4月25日にあった全国通信ジュニアビームライフル射撃大会。10メートル先の直径0.5ミリの的を狙う。45分間で60発を撃ち、合計点数を競う。ペース配分などを考えながらの孤独な勝負だ
<鉛弾>直径1ミリ前後の鉛弾。散弾1発で約600個放出される。射撃練習後は鉛弾とクレーに分別して廃棄する

 山々に囲まれた射撃場に乾いた銃声が鳴り響く。

 由利本荘市の秋田県総合射撃場にある東北唯一の狩猟者養成訓練施設。全国的に鉛弾による環境汚染が問題となり、2007年閉鎖となったクレー射撃場を改修し、20年8月にオープンした。

 県内ではクマの捕獲数が増加している一方、県猟友会の会員は1975年の約7900人をピークに減少傾向にあり、20年度は約1500人にとどまる。

 50年以上狩猟に携わる射撃場スタッフの佐藤恵次さん(77)は「クマによる人身被害防止のために、若い世代の人たちにも担い手になってほしい」と語る。

 射撃場ではライフルやピストルの全国大会が開かれ、射撃練習・体験もできる。小学3年から射撃を始めた秋田市の令和高2年船木凜果さん(16)は「緊張感やスリルが魅力。射撃の腕を上げたい」と話す。
(秋田総局・藤原佳那)

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