いわきの化学工場爆発、4人重軽傷 住民「大きな地震のような爆発音」

黒煙を上げる堺化学工業湯本工場=11日午前9時25分ごろ、いわき市
爆発で骨組みが見える状態になった工場=11日午前9時35分ごろ、いわき市

 11日午前7時45分ごろ、いわき市常磐岩ケ岡町の堺化学工業湯本工場で爆発があり、煙が出ていると通行人から119番があった。

 いわき中央署やいわき市消防本部によると、工場敷地内にいた従業員4人=いずれもいわき市在住=が、市内の病院に搬送された。4人のうち63歳男性は全身やけどの重傷だが、命に別条はない。62歳と42歳の男性2人はやけどで軽傷、29歳男性は脚などに軽いけが。

 堺化学工業本社(堺市)によると、湯本工場ではさび止め塗料や化粧品などの材料に使用される亜鉛の粉末などを製造している。有害な物質ではないという。工場は24時間稼働し、協力会社の社員も含め計40人が3交代で勤務している。

 当時は亜鉛の粉に風を送る「分級ファン」が作動しており、爆発直前の午前7時40分ごろ、ファンから異常音が確認されたという。総務課の担当者は「情報を収集し、原因を究明したい」と話した。

 いわき市によると、工場周辺の大気測定の結果、有毒ガスの発生は確認されなかった。工場は爆発の衝撃で壁の一部や屋根が破損し、所々で炎が上がった。近くに住む自営業男性(68)は「大きな地震と思うぐらいの爆発音だった。白い煙が高く上がり、びっくりした」と話した。

 付近の建材会社では清掃作業で従業員約10人が屋外にいた時、爆発が起きた。従業員男性(31)は「最初にバーンという音がして、その後、大きな爆発音とともに煙が立ち上った。オレンジ色の炎が見えた」と振り返った。

 現場はJR常磐線湯本駅の南約3キロの工場などが立ち並ぶ一角。約300メートル離れて住宅街がある。

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