ティ・ディ・シー、利府に新本社工場 はやぶさ関連部品の研磨も

 超精密研磨加工などを手掛けるティ・ディ・シー(宮城県利府町)は、新たな本社工場などを増設した。総事業費は10億円。半導体やセンサーの需要増加を背景に、超精密市場は拡大している。研究開発施設の充実、新たな測定機器の導入によって、さらに高精度な製品の生産を目指す。

 3月に完成した本社研究開発棟は、鉄骨3階、延べ床面積2597平方メートル。従来の最大10倍に相当する10~20ナノメートルの精度で平面度を検査できる機器を導入し、昨年12月以降、隣接する旧本社から機能を順次移転してきた。鉄骨平屋の量産工場棟(1042平方メートル)も新たに整備した。

 同社は探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した砂を収容するアルミ製容器の研磨を手掛けるなど、世界最高水準の研磨技術を持つ。ほかに医療機器、半導体製造装置、スマートフォンなどの部品を製造し、取引先は国内外の4000社程度に及ぶ。

 赤羽優子社長は「IoT(モノのインターネット)、自動化の分野でセンサーのニーズが増え、超精密市場は少しずつ広がっている。海外を含めた顧客の要望に対応するため、研究開発にもさらに力を入れる」と話す。

 工場増設に当たり、商工中金と七十七銀行、仙台銀行は2019年、計13億円を協調融資。商工中金は今年4月にも財務基盤拡充のため1億円の資本性劣後ローンを融資した。

ティ・ディ・シーが整備した新本社工場棟(手前)=宮城県利府町

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