きょう看護の日 「コロナ感染、不安常に」 宮城県協会長に聞く

「看護師を志す人を増やすことが大事」と人材充実の必要性を強調する石井会長

 12日はナイチンゲールの生誕日に由来する「看護の日」。新型コロナウイルス下、医療の最前線で昼夜働く看護師を取り巻く環境について、宮城県看護協会の石井幹子会長(67)に聞いた。
(聞き手は報道部・相沢みづき)

 -3月からコロナの感染急拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)し、県外からも約70人の看護師が応援に入った。

 「マスクや防護服を着て長時間看護することは本当に厳しい。陽性患者を担当していない看護師も、感染の不安を抱えながら働いている」

 -現場から離れた「潜在看護師」は全国に約70万人いるとされる。活用策は。

 「看護師は離職時の届け出が努力義務のため、県内に看護師免許を持つ人が何人いるのかつかめないのが現状。再就職を支援する県ナースセンターには前年度中に554人が登録した。一斉メールで協力を呼び掛け、県と仙台市が設置した電話相談業務に約90人、患者の宿泊療養施設に約20人が協力してくれた」

 「今年に入り、退職した看護師から『お役に立ちたい』という声をあちこちで聞くようになった。ワクチン接種も既に約40人が協力の意思を示している。注射の研修にも随時対応する」

 -医療従事者への差別が問題になった。

 「昨年は、子どもの学校の先生が『親が医療従事者だから気を付けるように』と発言したとか、町内の会合で『病院勤務の人は欠席してほしい』と言われた例があった。1月の『ストップ!コロナ差別』共同宣言に看護協会も参加し、いまはあまり聞かなくなった」

 -まん延防止等重点措置の県適用が11日解除されたが、予断を許さない。

 「誰が感染してもおかしくない状況だ。体調が優れないときは、きちんと伝えてほしい。治ったら堂々と日常生活に戻ってほしい。一人一人の感染対策の徹底が、医療現場の負担軽減につながる」

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