宮城でも町長ら先行接種 ワクチン「余さず打つ」

七ケ浜、七ケ宿は高齢者向け

 新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった七ケ浜町で、寺沢薫町長(66)が6月の予約を前倒しして12日に接種を受けた。同日予約していた住民のキャンセルでワクチンに余剰ができ、優先対象の65歳以上にも該当するため廃棄を避けようと打ったという。

 町は11日に集団接種を開始。1日80人を接種する1週目の計画のうち、14日の終了時点で320人が受け、キャンセルなどで2人分のワクチンが余ったという。

 町は集団接種前に、キャンセルが出た際に代わりに接種を受ける人を検討。寺沢町長を含む65歳以上の三役のほか、国の指針を踏まえ、接種会場で業務に当たる町職員らを充てる方針を定めていた。

 寺沢町長は「高齢者団体への声掛けも考えたが、接種の終盤まで会場で待たせたり、自宅から呼び出したりすることが難しいと断念した。貴重なワクチンを余さず打つことが何より重要だ」と理解を求めた。

 6日に65歳以上の高齢者を対象に集団接種を始めた七ケ宿町でも、小関幸一町長(68)が接種を受けた。

 4月に全国で始まった高齢者接種では、予約のキャンセルにより各地でワクチンの廃棄が相次いだ。河野太郎行政改革担当相は記者会見で「廃棄されないようお願いしたい」などと有効活用を求めている。

色麻、加美は医療者向け

 新型コロナウイルスのワクチン接種で、色麻町の早坂利悦町長(71)と加美町の猪股洋文町長(69)が医療者向け先行接種の際に余ったワクチンの接種を受けていたことが14日、分かった。ともに「余剰分を無駄にしないためで問題はない」と話している。

 接種を受けたのは両町が運営する公立加美病院(色麻町)。同病院によると、ワクチン38本(1本から6人分、計228人分)が割り当てられたが、接種希望者は223人で、5人分余った。

 県に問い合わせると病院の判断で廃棄を回避するようにと回答があり、病院が病院管理者の早坂町長と副管理者の猪股町長、両町の副町長=ともに(65)=ら計5人に、4月20日前後と5月11日に計2回接種した。

 早坂町長は「こちらから頼んだわけではない。4月19日に65歳以上の町民の接種予約が終わり、接種を受けていいと判断した」と言う。猪股町長は「コロナ対策の陣頭指揮を執る立場でもあり、特段問題ない」と語る。

 加美町は10日、色麻町では11日に高齢者の優先接種が始まっている。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

秋季高校野球東北大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る