「感染急拡大の入り口」 仙台市長、変異株の増加を懸念

感染急拡大への警戒を呼び掛ける郡市長

 郡和子仙台市長は14日の臨時記者会見で、市内の新型コロナウイルス感染者の発生状況や、感染力が強いとされる「N501Y」変異株の増加などを説明し「今は感染急拡大の入り口にある」と警戒を呼び掛けた。感染爆発を抑えるため、重症化リスクの高い高齢者への速やかなワクチン接種に取り組むと強調した。

 直近7日間の新規感染者数の合計を日別に集計し、前週との増減を色分けしたカレンダーで説明した。3月31日までの増加傾向が、独自の緊急事態宣言の効果などもあって、4月1日からいったん減少に転じたものの、5月6日以降は再び増加が続いているとした。

 特に20代の増加が著しく、5~11日は前週の2・7倍になった。郡市長は「3月の感染急拡大の始まりとよく似た状況。変異株の増加も踏まえると、ここでしっかり感染防止に取り組まないと、これまでにない感染拡大の波が襲ってくる」と強い危機感を示した。

 感染抑制に向け「ワクチン接種は光」と表現。希望する高齢者への接種を7月末までに完了させると改めて宣言し、一つの基準として「接種率が7割になれば感染を抑制できることは念頭にある」と説明した。

 自身も来年3月に65歳を迎えるため、高齢者用の接種券を手にしている。接種時期を問われると「集団接種が速やかに進んでいることを見ないと、落ち着かない」と明言を避けた。

 リーダーの先行接種に賛否が巻き起こっていることに関しては、バイデン米大統領が率先して接種を受けたことを踏まえ「安全性をアピールし、安心して接種いただくため、このことは評価している」と述べた。

 市は記者会見で、インターネットに不慣れな高齢者の接種予約をサポートする神戸市の「お助け隊」配置、亘理町などが取り組む集団接種会場までのシャトルバス運行に関し、いずれも「実施しない」と明言。最寄りの医療機関で受けられる個別接種を推奨した。

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