聖火リレー、秋田10市町村がイベント中止 県が簡素化要請

 秋田県内で6月8、9日に予定する東京五輪の聖火リレーを巡り、開催14市町村のうち少なくとも10市町村が、スタートやゴール地点でのアトラクションを中止する方針であることが14日、河北新報社の調べで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県は各自治体に簡素化を要請。聖火リレーの開催可否についても今月末に最終判断する予定で、実施方法の大幅な変更も視野に準備を進めている。

 吹奏楽や和太鼓演奏といったアトラクションを中止する見通しなのは秋田、能代、横手、大館、湯沢、鹿角、由利本荘、仙北8市と八郎潟町、大潟村。県実行委が11日に出した通知で、音を出しての演出など大きなアトラクションの自粛を求めたことを踏まえた。

 由利本荘市はボートのまちをPRする盛り上げイベントで企画した子吉川でのボートレースを取りやめる。市の担当者は「感染防止の面で仕方ないが、残念」と肩を落とした。

 検討中は男鹿市、潟上市、大仙市、美郷町。大仙市はゴール地点で「大曲の花火」にちなんだ花火を打ち上げる計画。スポーツ振興課は「まだ中止は決めていない」と説明した。男鹿市の担当者は「県の方針に基づいて準備を進めている」と述べるにとどめた。

 聖火リレーを巡っては佐竹敬久知事が9日、「セレモニーなどを一切行わず単に走るだけにする。感染状況によっては(聖火リレーの)中止もあり得る」と発言。県は各自治体に公道に代わるコースの聞き取りも行っている。

 鹿角市は観客を制限しやすいとして総合運動公園を代替案に提示。担当者は「公道で聖火を直接見てほしいが、人を集めての実施は難しいのではないか」と話した。

 県は6月8日の最終ゴール地点となる秋田市と9日の鹿角市で予定する聖火到着を祝うイベント「セレブレーション」を縮小する。竿燈の披露や太鼓の演奏は中止し、最終ランナーの出迎えや写真撮影を中心に約20分のイベントにする。担当者は「会場内であれば入場者などをある程度コントロールできるため実施を決めた」と説明した。

 県内の聖火リレーは観光名所などを結ぶ計171区間で行われる。

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