高齢者、病院に長い列 個別接種の予約電話混み合う

接種予約をノートに書き込む看護師。受け付け開始から40分後には初日分がほぼ埋まった=17日午前9時10分ごろ、仙台市若林区の七郷クリニック

 仙台市で新型コロナウイルスワクチン個別接種の予約が始まった17日、実施する医療機関には申し込みの電話が殺到した。入り口に整理券を求める高齢者の長い列ができた病院もあり、慌ただしい1日となった。

 青葉区上杉2丁目の内科佐藤病院。整理券の配布を始めた午前8時、正面玄関には100人以上が列を作った。中には午前5時から並んだ高齢者もいた。

 午前8時半、整理券の番号順に窓口で予約を受け付けた。初日は70人で打ち切り、残る接種希望者には別の整理券を渡し、1週間後に受け付けると説明した。

 佐藤病院の広田充総務課長(47)は「電話予約は回線が混雑し、本人確認も十分にできないため、来院してもらう方式にした。初日は大きなトラブルもなく、手続きが順調に進んで良かった」と話した。

 来院による混雑を避けようと、予約の受け付けを電話のみとしたのは若林区の七郷クリニック。かかりつけ患者に限らず、広く接種希望者を受け入れるために公平性も考慮に入れた。

 通常の診療で来院した同区の無職女性(85)も、クリニック内では予約ができなかった。いったん外に出て、玄関前から携帯電話で予約専用の番号に何度も掛け続けることになった。

 女性は「電話が混み合って全然つながらない。帰宅後に掛け直そうと思う。早くワクチンを接種し、安心したい」と語った。

 実施医療機関は内科に限らず眼科、耳鼻咽喉科、整形外科など多岐にわたる。高齢者のかかりつけ患者がいない診療所も含まれる。

 宮城野区の永井小児科医院も高齢者からの電話が鳴りやまなかった。午前9時~正午、接種予約が可能かどうか問い合わせる電話が30件以上あったという。

 「想定を上回る電話の数に驚いた」と永井幸夫院長(72)。4月下旬以降、発熱の子どもの診療に追われており「子どもたちの対応で精いっぱい。予約電話が増えると、一般診療が滞る恐れがある」と懸念した。

 市によると、予約に関する相談を受け付けるコールセンターも、高齢者からの問い合わせが相次ぎ、午前8時半ごろ一時的につながりにくい状態になった。

 市医師会の安藤健二郎会長(61)は「1週間も過ぎれば電話の混雑は解消されるはず。ワクチンは十分な量が供給される。すぐに予約が取れなくても慌てないでほしい」と呼び掛けた。

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