集団接種 アナログ作戦好評 日時と会場、はがきで通知「登米方式」

高齢者に発送するはがきを郵便局員(右)に託す登米市の担当者=19日、市役所南方庁舎
登米市が高齢者に送ったはがき。ワクチン接種の会場や日時が印刷されている(写真の一部を加工しています)

 高齢者のワクチン集団接種の予約受け付けを巡る混乱が相次ぐ中、接種日と会場をあらかじめ個人に振り分け、はがきで通知する登米市の方式が市民に好評だ。高齢者側は都合の悪い場合や個別接種を希望する時のみ、コールセンターに連絡する。接種日時が印刷されたはがきを手にした安心感もあるようで、アナログ作戦は順調に進んでいる。

職員に感謝の言葉も

 市での接種は22日に始まる。市は住民基本台帳を基に対象者約2万9000人を18カ所の会場に振り分けた。人数に応じて会場ごとの接種期間を決め、対象者個人にはがきで会場と日時を通知している。
 13日に発送した5月接種分の約6400人に関して、約240人から日時や会場の変更申し出があったが、電話が殺到するなどの混乱はなかった。19日に残り2万3000人分のはがきを発送した。接種は7月2日で終了する予定だ。
 市新型コロナウイルスワクチン接種対策室の担当者は「会場と日時が記載されたはがきが手元にある安心感があるのか、クレームはほとんどない。感謝の言葉をもらうこともあり職員が元気づけられる」と話す。
 市も4月末まではインターネットや電話による予約が必要な方法で準備していた。
 しかし、先行して予約受け付けが始まった各地の自治体でトラブルが相次ぎ、高齢者から「予約ができるか不安だ」との電話が寄せられた。市医師会からも「高齢者に負担を掛けない方法を検討してほしい」と要望され、はがきを使った方法に切り替えたという。
 対策室の三浦徳美室長は「会場の振り分けや印刷の手間は掛かるが、高齢者が混乱しない方法を最優先に考えた」と説明する。今後予定される一般向けの集団接種については「高齢者とは生活スタイルなどが異なり、今回の方法がベストと限らない。何が最適かを模索している」と言う。
 同様に日時を指定して対象者を割り振る東北の自治体でも、接種がおおむねスムーズに進んでいる。
 相馬市は18日までに集団接種対象の高齢者の57%が1回目を終えた。南相馬市も高齢者は7月中旬までに2回目を終える見通し。両市とも一般向けの集団接種もはがきで日時を通知する方式を予定している。
 宮城県南三陸町は、集団接種を希望する高齢者に、割り振った接種日時を封書で通知している。

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