宮城県南三陸町産のワカメの茎を使った飼料で育てた「わかめ羊」のブランド化が着々と進んでいる。東日本大震後にボランティアをしていた移住者が始め、出荷先や飼育頭数が順調に増加。地域の特産のPRに加え、未利用だった資源の活用にもつながっている。
わかめ羊は、メカブをそいだ後のワカメの茎を細かくして牧草や穀物と混ぜ、乳酸発酵させたオリジナル飼料を食べて育つ。ワカメに含まれる豊富なミネラルや塩分で、うま味成分のイノシン酸が増し、肉質が向上。ヒツジ肉独特の臭みの軽減効果もあるという。
手掛けるのは同町歌津の観光牧場「さとうみファーム」。代表理事を務める金藤(かねとう)克也さん(55)は2017年に川崎市から移住した。震災直後からボランティアとして被災地に入り、子どもの居場所づくりなどに関わった。
町で盛んな養殖ワカメの生産者との交流を通し、未利用だった根元に近い茎部分の活用策を模索。塩害に強い植物で育てた海外のブランド羊などの事例を参考に、宮城大の研究者の協力を得て飼料を開発し、14年1月に本格的な飼育に乗り出した。
当初25頭だった飼育頭数は、現在200頭ほど。年間4、5頭だった出荷頭数も順調に伸ばし、今年は70頭を見込む。出荷先も約10店舗に広がり、主に首都圏の高級レストランなどで取り扱われている。ヒツジ肉はファームの直売所でも購入できる。現在は品切れ中だが、7月には販売を再開する見通し。
金藤さんは「震災から10年という節目にとらわれず、継続することが大切だと思う。今後も南三陸町の名前を広げ、茎のさらなる活用も模索したい」と意気込む。
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