即身仏を白装束で巡礼 庄内で6月からツアー

 全国で存在が確認された18体の即身仏のうち6体が集まる山形県庄内地方で、全6体の即身仏を一度に巡礼する初めての旅行企画が6月、スタートする。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、疫病などからの衆生救済を目指して入定した上人らの精神文化を体感する。

巡礼ツアーの白装束、金剛づえの一式

 旅行商品名は「出羽庄内 即身佛巡詣(じゅんけい)」で、6体の安置された鶴岡、酒田両市の計5寺院を2泊3日の日程でバスで巡る。参加者は期間中、特別に用意された白装束を着けて金剛づえを携える。木の実や草の葉を食べて入定した上人にあやかった食事も提供される。精進落としで2日目は鶴岡市の湯田川温泉に投宿する。

 6体とは別の上人が即身仏になったと伝わる石塔が残され、近年注目されている庄内町の寺も訪れる。

 企画したのは庄交コーポレーション(鶴岡市)の庄交トラベル事業部。山岳信仰などの研究で知られる岩鼻通明山形大名誉教授らが協力した。もともとは曹洞宗の三大祈祷(きとう)所に数えられる善宝寺(同)の故斎藤信義住職が生前、即身仏が集中する庄内地方独特の精神風土を引き継ぐ大切さを周囲に語っていたのが構想の出発点だという。

 同社の国井英夫社長は「コロナ禍により、心の安らぎをもたらす精神文化に多くの人が関心を寄せている。全国に展開し、交流人口拡大につなげたい」と話す。

 ツアーはJR鶴岡駅発着と酒田駅発着の2コースがあり、初回は6月18日出発。最終回は10月29日出発で計12回を計画し、各回とも金曜スタート。料金は宿泊、バス、食事、白装束などの代金込みで大人1人7万8000円。連絡先は庄交トラベル0235(24)2550。

入定した上人にあやかった食事の一例

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