デザイナー奥山氏、温泉施設再生へ 複合リゾート化、来年5月開業目指す

新施設のイメージ図(KEN OKUYAMA DESIGN提供)
譲渡に向けた協定を結んだ奥山氏(左)と白岩市長=26日、南陽市役所

 山形県南陽市は、3月で第三セクターとしての営業を終えた市内の日帰り温泉施設「ハイジアパーク南陽」の民間譲渡先として、山形市の企業と譲渡に向けた協定を締結した。旧施設は来年5月をめどに、東北、関東など広域からの集客を見込む複合リゾート施設に生まれ変わる。

 譲渡先は山形市のデザイン会社「KEN OKUYAMA DESIGN(ケンオクヤマデザイン)」。同社は今後、温泉露天風呂付きの客室30室やカフェ、レストランを約10億円かけて新たに整備する。旧施設の大浴場やサウナもリニューアルする予定。新名称は「四季南陽」となる。

 南陽市役所で26日に協定の締結式があり、白岩孝夫市長が「施設の活用は強い願いだった。地域が活性化し、世界に南陽を発信できる壮大な構想を描いてもらった」とあいさつ。市は協定に基づき、新施設へ温泉を供給し、修繕費の一部2000万円や温泉関係の用地借り上げ料2800万円などを支払う。

 工業デザイナーで同社代表の奥山清行氏は9月ごろ自らが中核となり、新施設を運営する新会社を設立する。新会社を中心に、ウェブを通じた物販や、東北初のセグウェイツアーなどを順次、企画する方針だ。

 奥山氏は「施設を通じて南陽、山形県置賜地方を世界ブランドにしたい」と意気込む。

 1992年に開館し、近年は経営難が続いた旧施設を巡っては昨年3月、経費の一部を負担してきた市が民間譲渡する意向を表明。昨年11月に奥山氏の会社が優先交渉権者となり、市との協議が進んでいた。

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