みやぎ津波伝承館、石巻に開館 被災3県にそろう

津波の恐ろしさを伝えるパネル展示に見入る来館者

 石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」が6日、開館した。祈りの場として整備された一帯の中核的施設として震災の記憶と教訓を後世に伝える。

 津波の恐ろしさや避難することの大切さを記録映像で訴えるシアター「くり返さないために」を設置。津波被害や復興の歩みなどを示すパネル展示や、被災者らのインタビュー映像の視聴コーナーもある。
 開館と同時に地域住民ら約40人が来館。地元町内会の本間英一会長(71)は「すっきりした展示で内容も分かりやすい」と話した。
 開館に先立つ式典には関係者ら約60人が出席。市民団体事務局長の黒沢健一さん(50)が講演した。
 黒沢さんは震災1カ月後、津波で流失した市内の店舗兼自宅跡地に「がんばろう!石巻」の看板を建てた経緯を紹介。「絶望しかないがれきの海で希望のメッセージを掲げたかった」と振り返った。
 伝承館は屋内直径が約40メートルのガラス張り鉄骨平屋、延べ床面積約1300平方メートル。国が建設し、展示物は宮城県が管理運営する。公園が開園した3月28日に開館予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。岩手、宮城、福島の被災3県が運営する震災伝承施設の中で最後の開館となった。

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