昭和30年代の細倉小・中学校、ジオラマで再現

細倉小と周辺の細倉鉱山従業員の社宅群

 宮城県栗原市鶯沢の細倉鉱山が栄えていた昭和30年代の細倉小、中学校周辺を再現したジオラマを、地元在住の藤嶋信さん(69)が4月末に完成させた。2019年に制作した栗原鉄道(後のくりはら田園鉄道、07年廃止)の細倉駅周辺のジオラマに続く第2弾。細倉マインパークで6月下旬ごろ公開の予定。

 ジオラマは縦約3メートル、横約3・6メートルあり、実際の100分の1の大きさ。小学校は運動会、中学校は盆踊りの様子を再現した。通学路のガードレール、鉛川の石垣など当時の姿を細部までジオラマに表現した。

 制作を始めたのは19年8月ごろ。細倉駅周辺の街並みのジオラマを見た友人たちから、「学校が見たい」との要望を受けた。細倉小と細倉中の校舎は5年ほど前に完成させていたので、航空写真や地図、当時の写真を基に地形と街並みを設計した。

 元設計コンサルタントの藤嶋さんによると地形の起伏を再現したジオラマは珍しく、「学校に続く坂道は、卒業生なら思い出に残っているはず」と解説する。

 自身も細倉で生まれ育った藤嶋さん。新型コロナウイルス関連の報道を見て、最近の高齢者世代は気弱になっているのではないかと案じているという。

 「自分たちが子どもの頃に見た大人たちは、多少のことで動揺しない覚悟があった。細倉出身ではない方もこのジオラマを見て子どもの頃を思い出し、元気になってほしい」と話す。

盆踊りが開かれた細倉中校庭の様子

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