<いぎなり仙台>緑サイコー! 「桜の植樹」(宮城農高科学部)/復興象徴 環境に優しく

桜の苗木を使い、土壌改良実験に取り組む科学部員ら

 宮城農高科学部が東日本大震災後、津波被災地に植えた桜の苗木は約1000本に達する。部長の3年鳥山優里さん(18)は「『地域の宝にします』などと喜んでもらい、やりがいを感じる」と振り返る。

 津波で全壊した名取市下増田の旧校舎で6本の桜が生き残ったのが活動のきっかけ。歴代の科学部員らが津波に耐えた桜の苗木を増やし、復興の象徴となるよう願って、名取市や岩沼市などで植樹を続けてきた。

 このところ力を入れているのは、科学部顧問の尾形政幸さん(64)が開発した桜の新品種「玉(たま)夢(ゆめ)桜(ざくら)」の活用だ。科学部の実験でオオシマザクラなど他の品種に比べ二酸化炭素(CO2)吸収量が多く、塩害に強い特性を突き止めた。

 今年の全国ユース環境活動発表大会では、桜の植樹による被災地の緑化とCO2吸収促進の取り組みが評価され、環境大臣賞を受賞した。「緑を見ると心が豊かになる」と鳥山さん。「今後も地域の復興やCO2削減に貢献したい」と意気込む。(小沢一成)

[メモ]宮城農高は名取市高舘吉田吉合66。科学部は1~3年生7人で、週3回、桜の植栽に適した土壌改良の実験や苗木の増殖などに取り組む。2018年、「低炭素杯2018」で環境大臣賞金賞を受賞。連絡先は同高022(384)2511。

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