鑑評会8回連続「日本一」だけど… 福島の酒「ブランド力向上を」提言

 日本政策投資銀行(政投銀)と東邦銀行は、福島県の日本酒のさらなるブランド力や知名度アップに向けた共同調査リポートをまとめた。酒質向上に向けた取り組みが全国各地で進む中、地域性を核としたブランディング戦略や、独自性を消費者に伝える販売戦略の必要性を提言している。

 福島県は5月、日本酒の出来栄えを審査する全国新酒鑑評会で、都道府県別で全国最多タイの17銘柄の金賞を獲得し、史上初の8回連続「日本一」を達成。リポートによると、生産量は全国7位で、事業者数は59と東北で最も多く、主に中小酒蔵が製造を担っている。

 首都圏の20歳以上の男女2070人を対象に昨年12月に実施したアンケートでは、福島の主要10銘柄の認知度は平均12・6%、最も高いもので18%で、新潟や京都などの銘柄に比べ大幅に下回った。品質の評価は高いが、生産数量が少なく市場へ出回らないため、認知度が低いなどの課題が浮き彫りになった。

 酒質の良さなど共通する魅力の発信による「酒どころふくしま」という産地イメージの醸成や、各銘柄の独自性を生かしたターゲットの明確化などの必要性を訴えた。

 政投銀東北支店の担当者は「福島の日本酒はもっと飲まれる余地がある。酒蔵関係者などと意見交換しながら、販売拡大や銘柄の認知度向上に向けた手助けをしていきたい」と話す。

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