河北抄(6/14):噴き出すマグマ、地震で崩れ落ちる斜面、広…

 噴き出すマグマ、地震で崩れ落ちる斜面、広大な水田、鮮やかな紅葉-。50万年前に始まる火山活動で生まれた栗駒山(1626メートル)は、時に荒ぶり、豊かな恩恵ももたらす。栗原市の栗駒山麓ジオパークビジターセンター。壁と床、400インチ2画面の巨大なスクリーンに流れる5分間の映像は、災害と向き合い、自然と共に生きてきた人々の歩みを伝える。

 岩手・宮城内陸地震から13年。被災した同市は、市全域がジオパーク(地質を生かした自然公園)に認定され、ビジターセンターは地震の教訓を発信する。あの日、栗駒山の山腹など3500カ所以上で土砂災害が発生。その原因は火山噴出物が堆積した不安定な地質にあると、被害を紹介するパネルが教えてくれる。

 佐藤英和センター長(46)は「地域の成り立ちを知ることが防災につながる。災害を風化させず、子どもたちに伝えていきたい」と前を向く。

 国内最大級の地滑り地帯「荒砥沢崩落地」。近くの公園から見た爪痕は、赤茶色の山肌が痛々しい。自然との共生の歴史を未来へつなぐ教材となる。

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