宮城県教委は15日、東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が犠牲となった旧石巻市大川小などで、4月に採用した教職員を対象にした防災教育研修を行った。県教委が新規採用の教職員への防災教育研修を被災地で行うのは初めて。
旧大川小での研修には156人が参加。6年だった次女みずほさん=当時(12)=を亡くした元教員の佐藤敏郎さん(57)は地震から約50分間、児童らが校庭にとどまっていた点に触れ、「救えた命だった」と強調。「先生は学校にたまたま居合わせた大人ではなく、子どもを救える存在。念のために備え、ギアを早く上げてほしい」と呼び掛けた。
市河北総合センターでは、6年だった長女小晴さん=同(12)=を失った東松島市矢本一中校長の平塚真一郎さん(54)が講義。「いざというとき、校長や教頭の判断なしに避難させてもいいのか」という質問に、「自分で判断してもいい。難しいかもしれないが、命を守ることを最優先に考えてほしい」と訴えた。
石巻好文館高の山内教子教諭(25)は「校舎を目の当たりにし、津波の恐ろしさと防災教育の大切さを感じた」と話し、石巻市山下中の菅原大暉教諭(22)は「津波で亡くなった同年代の児童の思いをくみ取りながら防災教育ができれば」と語った。
研修は旧大川小、気仙沼市震災遺構・伝承館、旧仙台市荒浜小、旧山元町中浜小の4会場に分かれて行われ、計553人が参加した。教職員課は「まずは自分の勤める地域の学校で何があったかを知り、勤務校でどう防災に生かすのか考えてほしい」と説明した。
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