衆院選へ臨戦態勢 国会閉幕で東北選出議員

 通常国会が16日閉幕し、東北選出の衆院議員は秋口に想定される総選挙に向けて臨戦態勢に入った。新型コロナウイルス流行への対応に起因する内閣支持率の低迷に、与党は危機感を募らせる。野党は共闘態勢の構築を急ぎ、議席獲得へ反転攻勢に出る構えだ。

与党、支持率低迷に警戒感

 自民党の土井亨氏(宮城1区)は「逆風が吹き、政権交代当時のようだ」と警戒感を示す。「ワクチン接種や休業協力金の給付は遅れ気味で、批判は真摯(しんし)に受け止める。無党派層の投票行動が結果を左右するだろう」とみる。

 「国民は疲弊し、都市部を中心に厳しい戦いが予想される。ワクチン接種が終わっていたら話は別だが…」と語るのは、自民の江渡聡徳氏(比例東北)だ。

 青森1区の津島淳氏と入れ替わるコスタリカ方式で初めて同区に立候補する。区割り改定で地盤の十和田市を失うハンディも抱える。「経験上、なるようにしかならない。平常心で淡々と取り組む」と前を向く。

 比例に回る津島氏は「4年前と雰囲気が違う。人との接触がはばかられる中、どう主張を伝えるかだ」と課題を挙げる。「ワクチンだけに期待し過ぎてもいけない。経済需要を取り戻す施策も重要」と訴える。

野党、共闘急ぎ反転攻勢へ

 浮揚に頭を悩ます与党とは対照的に、2017年の前回衆院選で比例復活に甘んじた野党議員は選挙区での議席獲得を狙う。

 宮城1区に挑む立憲民主党の岡本章子氏は「感染対策を求める議論を経て野党間の結束がこれまで以上に強まり、与党との対立軸が明確になった」と共闘に望みを託す。

 会期延長を求める野党は15日、菅内閣の不信任決議案を提出したが、反対多数で否決された。「国民に支援が行き届いていない。後手に回ったとのそしりは免れない」と指摘する。

 福島4区の議席奪還を目指す立民の小熊慎司氏は「菅政権への期待や信頼が揺らいでいる。国民の声の受け皿になり、二大政党制の実現に向けて政権交代を果たす」と意気込む。

 「危機管理意識のなさを露呈した」と菅義偉首相の批判を強めるのは、秋田2区に立候補する立民の緑川貴士氏。秋田では湯沢市出身の菅氏が首相に就任後、自民が勢いを増す。「親近感からか菅政権への支持は今も根強く、手ごわさを感じる」と気を引き締める。

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