河北抄(6/17):「私は十代で男性の思春期、二十代で女性の…

 「私は十代で男性の思春期、二十代で女性の思春期を経験しました」。先駆的な新型コロナウイルス対策で世界の注目を集めた台湾のデジタル担当閣僚オードリー・タン氏(40)が著書「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」に記している。「大事なのはマイノリティーかどうかに関係なく、その人の貢献を社会が認めるかどうかです」とも。
 東京五輪女子重量挙げにトランスジェンダーの選手の出場が決まり、競技の公平性を巡って議論を呼んでいる。丸川珠代五輪相(50)は大会ビジョン「多様性と調和」が改めて認識されることを願う、と語ったそうだ。自民党内には、さぞ憤慨されているお歴々もおいでだろう。
 性的少数者への理解増進を図るLGBT法案は、議員立法で準備が進んでいたにもかかわらず、今国会への提出が見送られた。党内審査での差別発言の数々は改めてここに書くのもはばかられる。
 支持率が低迷する中、衆院選での保守層離れを恐れたとの観測が専らだ。政権維持と五輪強行。視野狭窄(きょうさく)の政治に、ばかげたことはいろいろ起きている。

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