海のプラごみでバッジ制作 仙台の団体「海洋汚染考える契機に」

海洋プラスチックごみを原料にしたピンバッジを手にする伊東さん

 仙台市内のクリエイターらでつくる任意団体メディアデザイン(仙台市宮城野区)が、海洋プラスチックごみを原料にしたピンバッジを制作し、販売を始めた。海洋生物の体内からプラスチックごみが検出されている現状を伝え、海洋汚染を減らすための手だてを考えてもらう。

 代表の伊東利光さん(56)が作った。ピンバッジの大きさは約3・5センチ。宮城県七ケ浜町の表浜に流れ着いたプラスチック製の袋やカップ麺の容器の破片をさらに細かく裁断し、樹脂とともにフグやヒラメの型に流し込んで成型した。魚がプラスチックごみを食べている姿を表現したという。
 きっかけは海洋プラスチックごみ問題だ。安価で生産しやすいプラスチックは生活のあらゆる面で欠かせない存在だが、ポイ捨てされた物などが水路や川を経由して海に流れ着き、深刻な汚染源にもなっている。5ミリ以下の微小なマイクロプラスチックは魚が餌と一緒に食べ、生態系への影響も懸念されている。
 数年前、世界の海に漂うプラごみが2050年に重量換算で魚の総量を超すとの予測を知った伊東さん。海洋汚染をなくすためには、われわれ一人一人が適切にリサイクルに回したり、プラごみを生み出さない生活スタイルを徹底したりする意識が必要だと考え、深刻な現状が一目で分かるバッジ作りを企画した。6月8日の世界海洋デーにもちなんだ。
 伊東さんは「透明感のある色味にすることで、海がきれいになってほしいという願いを込めた。バッジを身に着け、海洋汚染の問題を真剣に考えるきっかけにしてほしい」と話す。
 バッジは1個300円(税込み)。仙台市宮城野区の「みやぎNPOプラザ」の団体のブースで販売している。売り上げの一部を環境団体に寄付することを検討している。

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