ご近所さんがボランティア 草刈りやごみ出し、有償で 高齢世帯の生活支援

草刈りの得意な支援員が、草刈り機で庭の雑草をあっという間に取り除いた

 宮城県大崎市岩出山上野目地区で今月、高齢者世帯の草刈りやごみ出しを地域住民が有償ボランティアで支える生活支援事業「かみのめ ささエール」が始まった。お年寄りが住み慣れた地域で自立した生活を続けるためのサポートを担う。

 事業は1人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が対象。登録した人の身近な困り事の依頼に支援員が応える。内容と利用料は草取りが1時間700円、機械を使う草刈りが30分700円、ごみ出しが2回で200円など。雪かき、電球交換も頼める。

 支援員には地域の30~80代の男女55人が登録した。上野目地区は人口1359。少子高齢化が進み、高齢化率は4割を超え、5割超の所もある。支援が必要な世帯は150~200と見込まれている。

 ささエールの初仕事は庭の草刈りだった。支援員の佐々木佳亮さん(42)ら3人が9日、草刈り機で庭の草を刈り払った。依頼した女性(69)は1人暮らしで「病気の後、草刈りができなくなった。支援員との会話も楽しい」と歓迎し、秋の草刈りを予約した。

 佐々木さんは「1時間かかると見積もったが30分で済んだ。なるべく依頼者と知り合いで近所の支援員が作業に当たることを心掛ける。無理のない範囲でどう生活支援できるか探りたい」と語った。

 大崎市は健康づくり、自立支援、地域づくりを3本柱に「大崎市流地域包括ケアシステム」を進めている。地域づくりの実践になるささエールには、モデル事業として運営費を補助する。

 ささエールは自治会などが2018年から検討を始め、アンケートで住民ニーズを把握。運営委員会が4月設置された。運営委の小野松佳孝会長(40)は「コロナ禍で地域のつながりが希薄になった。もう一度支え合い、隣近所の人が関心を持ち合うことが必要だ」と事業継続を目指す。

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