「2連ポスター」の相手、菅首相は見当たらず 衆院選控え宮城の自民議員

土井氏と岡本氏が作製した2連ポスター。支持拡大につながる政治家を相手に選んだ

 今秋に総選挙を控えた宮城県選出の自民党衆院議員が、意中の政治家と「2連ポスター」を作製している。同じ派閥や認知度が高い国会議員、村井嘉浩知事が人気で、選んだ理由もさまざま。菅義偉首相(党総裁)の姿は見当たらず、党代表を据える立憲民主党とは対照的だ。

村井知事リード 丸川、河野両大臣の姿も

 公選法は事前運動を防ぐため、任期満了を迎える半年前から選挙区内での候補者単独のポスター掲示を禁じている。県内では5月ごろから、候補者本人と別の政治家との2ショットへの張り替えが進む。

 自民の土井亨氏(宮城1区)が抜てきしたのは、同じ細田派で知名度が高い丸川珠代五輪相だ。「県内ではサッカー競技が行われる。被災地の復興を発信する機会となる五輪に向け、機運を高めたい」と語る。

 2区の秋葉賢也氏は、新型コロナウイルスワクチンの総合調整を担う河野太郎行政改革担当相を選んだ。衆院選のたびに河野氏が秋葉氏の応援に駆け付けるといい「同い年で昔から親しい間柄。能力が高く、将来のリーダーとしてふさわしい」と信頼を寄せる。

 土井、秋葉両氏は他にも、仙台市議や県議と写ったポスターを数種類用意した。地元に寄り添った政治をアピールする狙いだ。

 最も人気がある政治家は村井知事で、3区の西村明宏氏、4区の伊藤信太郎氏が起用した。西村氏は前回衆院選(2017年)も村井氏と並び「県議時代からの付き合いで『同志』だ」と強調する。

 伊藤氏は「政治理念や政策の方向性で、目指すものが共通する部分が多い」とコメントした。

 6区の小野寺五典氏は自らが所属する派閥の長、岸田文雄氏を迷わず選んだ。昨年の党総裁選でも小野寺氏は県内の自民現職で唯一、岸田氏に一票を投じた。「これまで応援をしてきたし、これからも変わらない」と仁義を通す。

 現職5人が菅首相を選ばなかった理由を、県連関係者は「内閣支持率の低さも影響しているのではないか」と推測する。

 対する立民で、宮城1区公認候補の岡本章子氏(比例東北)は枝野幸男代表とポスターに納まった。「党の顔。結党時から行動を共にしており、正々堂々と戦いたい」と思いを込めた。

 立民の安住淳氏(5区)は2連ポスターを作製していない。

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