<アングル宮城>国内最古 伝統守る 栗原・千葉家 正藍冷染

<洗浄>染め上がった布を自宅の前を流れる二迫川で洗い流す正一さん。冷たく澄んだ水で洗っているうちに、布の青色が鮮やかさを増してくる=6月15日
<発酵>年が明け、厳しい寒さの中での仕事が「藍寝せ」。乾燥させた藍の葉を山の冷水に浸し、わらに包んで発酵させて春を待つ=1月8日
<収穫>「今年は天気に恵まれて成長が良かった」という正一さん。春に藍の種をまいてから約半年、無事に収穫を迎えた=2020年9月15日
<加水>「藍寝せ」によって発酵した藍を丸めて乾燥させた藍玉に、木灰や温めた山の水を加える「藍だて」。3代目のまつ江さん(91)が作業を見守る=5月11日

 国内最古の草木染技法で火を使わない発酵が特徴の「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」。その伝統が受け継がれている栗原市栗駒文字の千葉家は、長年藍を使った鮮やかな染め物を生み出している。

 千葉家では藍を育てるところから、一つ一つの工程を自分たちで行う技術を100年以上受け継いてきた。4代目となる千葉正一さん(71)が会社勤めを終え藍染めに関わるようになって6年目を迎えた。藍の成長に関わる天候や、藍に加える灰の原料となる木の違いで出来が大きく左右される。「前も力仕事だけは手伝っていたけど、本格的な作業はまだ慣れないね。生き物を扱うのは難しいよ」と千葉さん。今年の藍は例年になくいい状態でよく染まったという。

 4月上旬に畑にまかれた藍は、6月に植え替えを終えた。千葉さんは既に来年の藍の出来を気に掛けている。(写真映像部・安保孝広)

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