「タブレット授業」支援の教材ソフト 一関の中学校長が開発 文章や画像共有、リプレー映像も

教材「伝思黒板」を表示したタブレットを持つ奥田校長

 小中学校でタブレット端末などが児童生徒に配備されたことに伴い、岩手県一関市花泉中の奥田昌夫校長(58)がデジタル端末用教材ソフトを開発した。「授業で1人1台コンピュータを活用するクラウド型教材ソフトウェア」という名称で、インターネット上で無料利用できる。

 教材は四つのソフトで構成されている。「伝思(でんし)黒板」は教員と生徒が文章や画像を共有できる授業用ソフト。「タスもん」は数学などの宿題を手軽に作成でき、分数や平方根も簡単に入力できる。

 「タイムシフトカメラ」は撮影中の動画を最大30秒遅らせて表示し、体育の授業や部活でのリプレー映像を録画再生より素早く確認できる。「スタモバクラウド21」は会員制交流サイト(SNS)などでのトラブルを予防するコミュニケーション術入門だ。

 本年度から文部科学省の「GIGAスクール構想」によりタブレット端末などが小中学校の児童生徒に1台ずつ配備されるようになった。授業中に同じ画面を共有するなど相互連携の仕組みは、学校ごとに構築する必要があったという。

 そこで40年来パソコンを趣味とする奥田校長が、一般的なパソコンやタブレットに対応した教材ソフトを開発し、提供。公益財団法人学習情報研究センター主催の本年度の学習デジタル教材コンクールで上位の「東京書籍賞」に選ばれた。

 奥田校長は「この教材をきっかけにコンピューターに親しんでもらいたい。将来、開発者が生まれればうれしい」と語る。

 コンクール団体部門では宮城県総合教育センター(名取市)のICT活用計画サポートパック「+タブレ・マネージャー」が最優秀賞の文部科学大臣賞を受けた。

 教材のアドレスは、https://kaihatuiinkai.jp/time_shift/

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