「古戦場サウナ」全国区に 若手社員、ワゴン車でグッズ販売の旅へ

7月からサウナグッズ販売の旅に出る井上さん(左)と中村さん=一関市赤荻

 岩手県一関市赤荻(あこおぎ)で宴会場とサウナを展開する「古戦場商事」の若手社員2人が7月、自社グッズを全国のサウナ施設で販売する3カ月の旅に出る。新型コロナウイルスの影響で苦境に立つ会社の収益増につなげるため、「『古戦場サウナ』の名を全国区にする」と張り切っている。

 旅に出るのは、井上心太さん(23)と中村惇平さん(23)。7月3、4日の「キュア国分町」(仙台市)を皮切りに全国のサウナ施設を回る予定だ。

 「古戦場」は、根幹の宴会場部門が新型コロナの影響で長らく大幅な売り上げ減少に苦しむ。一方でサウナは昨今のブームもあって東北屈指の人気を誇る。2人はサウナ愛好者に注目されるグッズ販売に活路を探る役目を買って出た。

 出発点は厨房で働く2人の会社への思いだった。調理機会が激減し、手持ちぶさたの清掃や整理整頓もやり尽くした。「もうきれいにする場所もない」「一人前ではないのにただ厨房にいて給料をもらっていいのか」。井上さんは入社2年目、中村さんは1年目。寮で同部屋の2人は日頃から思いをぶつけ合っていた。

 5日に神奈川県で行われたサウナグッズ販売イベントに出店。その際の人気ぶりに2人は「全国に売って回りたい」と一念発起した。浅野裕美社長(44)に企画書を出すと背中を押してくれた。「それほど古戦場を好きでいてくれてありがとう。若さを存分に発揮してきなさい」

 休業扱いになった2人はTシャツ、サウナハットなどグッズ合計100万円分を給料天引きで自費購入し、ワゴン車で全国を回る。ガソリン代、旅費などは全て売り上げから捻出。9月末まで毎日の活動報告を動画投稿サイト「ユーチューブ」の「古戦場チャンネル」などで行う。

 東北では7月9~11日に「高源ゆ」(山形県上山市)、16~18日に「やまびこの湯」(仙台市)で販売予定。関東や九州での出店も徐々に決まってきた。2人は「コロナ収束後、一関に観光に来てもらえるよう販売に全力投球する」と意気込む。

 社名は、創業地が岩手県平泉町で、平安時代に起きた「前九年の役」の古戦場だった衣川柵跡に近かったことに由来するという。連絡先は古戦場0191(25)2500。

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