仙台の居酒屋、青果店に挑戦 取引先を事業承継、フルーツサンドも販売

阿部青果店店主の阿部さん(左)と佐々木社長

 仙台市内で居酒屋「酒蔵強三」など4店舗を経営するKYOTAファクトリー(青葉区)は2日、新店舗「#05 阿部青果店」を青葉区木町通2丁目にオープンさせる。新型コロナウイルス禍で3月に廃業した取引先の青果卸を事業承継。飲食店経営のノウハウを生かし、スイーツも販売する新事業に挑戦する。

 オフィスビル1階の約65平方メートルに、その日に仕入れた新鮮な野菜や果物が約30種類並ぶ。目玉は旬の果物を使ったフルーツサンド(480円~)。パフェや野菜サンドも扱い、店内で飲食もできる。

 同社の佐々木強太社長(46)は昨年12月、野菜の仕入れ先だった青果卸がコロナ禍で廃業することを知った。青果卸の社員だった阿部直喜さん(36)から「このままやめてしまうのはもったいない」と、事業承継の相談を受けた。

 同社の売り上げもコロナ前と比べ7割減の苦境にある。それでも自社の仕入れのコスト減も見込んで承継を決断。阿部さんを店主に据えて4月、青果卸を開業した上で、一般消費者向けの業態として仙台市中心部への出店を決めた。

 コロナ収束を見据え、青果店とフルーツパーラーの両輪で挑む。従業員12人のうち5人は、かつて自社の飲食店で働いたバイト従業員で、子育て世代の雇用創出につなげる狙いもある。

 佐々木社長は「不安と同時にわくわくしている。地域に密着した店に成長させ、会社の柱となる事業にしていきたい」と話す。

 営業は午前11時~午後7時。水曜定休。連絡先は阿部青果店022(274)5324。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

企画特集

先頭に戻る