読者のみなさんは、外国の人々に仙台(もしくは、自分が住む街)のことを伝える映画を作るとしたならば何を撮るだろう? 映画やドラマのロケでいかにもご当地らしい風景が映っていたのはもう一昔前のこと。昨今はシティープロモーションと称する仕事や趣味の一環としてインターネット上に大量の映像が投稿されており、そこには、名物料理を頬張る口元、ドローンで空中撮影された風景、あるいは、せんだいメディアテークのように20年たってもまだ斬新な建築と称される建築などが取り上げられている。
さて、そのメディアテークに、1963(昭和38)年に制作された「This is Sendai」という映画のDVDがある。当時の仙台市広報課が姉妹都市の米国リバサイド市へ贈るために作った30分ほどのフィルムを復元したものだ。同年4月2日の河北新報によれば、市役所での試写会の後、早速航空便でリバサイド市へ送られ「仙台まつり」で公開されたらしい。仙台七夕や青葉城跡などの名所や、足を延ばして塩釜・松島まで映っており、当時からしても貴重な映画だが、姉妹都市に送るために英語でナレーションを入れたためか、案外と仙台市民自身は見る機会に恵まれなかったようである。興味のある方はぜひ借りて見ていただきたい。
かくして60年近く前のカラー映像を今見てみると、確かにそこに映っているのは仙台だと分かる。表面上は変わりつつも、街の本質は変わらないものなのだろうか。それとも、映像に残すことができるのは街のごく一部なのだろうか。たとえば、顔なじみの喫茶店の椅子の手触りやコーヒーの味わいは映像には残らない。
街を街たらしめるのがそこを行き交う人々の記憶だとするならば、映像や写真に残るイメージは、その記憶をたぐり寄せるためのわずかな縁(よすが)にすぎない。しかし、だからこそ、その縁が大切なものであることも、もう私たちは知っている。
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