プロ野球マイナビオールスターゲーム2021の第2戦が17日、仙台市の楽天生命パーク宮城で開催されます。同球場でオールスター戦が催されるのは4度目となります。過去3度の名場面をさかのぼります。
(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)
2011年7月24日 全パ5―0全セ(日本製紙クリネックススタジアム宮城、2万1347人)
同年3月にあった東日本大震災の復興支援の試合でした。当初の東京ドーム開催分を振り替え、第3戦が行われました。全パが東北楽天の田中将大投手、全セは仙台市出身のヤクルトの由規投手が先発しました。
地元ファンにとって、この上ない顔合わせは、ダルビッシュ有投手(日本ハム、現米大リーグパドレス、宮城・東北高出)の粋な計らいで実現しました。ファン投票1位で先発予定だったダルビッシュ投手が「ここは僕じゃない」と大役を田中投手に譲ったのです。
全パは2番手ダルビッシュ投手、4番手摂津正投手(ソフトバンク、JR東日本東北出身)、抑え岸田護投手(オリックス、東北福祉大出)とゆかりの選手が零封リレーを見せました。
由規投手は前月に痛めた左脇腹のけがを押して、初めての球宴マウンドに臨みました。日本ハムの稲葉篤紀選手(現東京五輪日本代表監督)に2ランを浴びましたが、150キロ超の快速球で被災地に勇気を届けました。横浜の江尻慎太郎投手(仙台二高―早大出)は5番手で2回無失点。3者連続空振り三振を奪い、見せ場をつくりました。
東北楽天の嶋基宏捕手(現ヤクルト)は試合前のセレモニーで出場選手を代表し「野球選手の使命は人の生きる力に貢献すること」と決意を示し「感動を分かち合い、熱くなり、人の力を信じ、明日からまた一緒に前を向いて歩いていきましょう」と呼び掛けました。
2007年7月21日 全セ11―5八回表降雨コールドゲーム(フルキャストスタジアム宮城、2万958人)
2005年、東北楽天が誕生してから初めて迎えた球宴に、仙台の街は大盛り上がり。リーグ5位に低迷する東北楽天の選手が、ファン投票でパ・リーグ12枠のうち8枠を占める珍事が起こりました。
第2戦の全パ先発は東北楽天の期待のルーキー田中将大投手。高卒新人としては1999年の松坂大輔投手(西武)以来のファン投票選出でした。結果は二回に6連打を含む7長短打を浴び6失点するほろ苦いものでしたが「自分はまだまだ。本当にいい経験になりました」と語りました。
東北楽天の山崎武司内野手は7年ぶり3度目の球宴で初の本塁打を放ちました。38歳のこの年は前半戦だけで31本塁打。「おじさんの星」として両リーグ最多得票を集めました。
他に選ばれたのは松本輝投手(けがで欠場)、福盛和男投手、嶋基宏捕手、高須洋介二塁手、礒部公一外野手、鉄平外野手。打率1割台だった新人の嶋捕手は「正直、この成績で選ばれるとは」と困惑の表情を見せました。「オールスターダスト(星くず)や」。当時の野村克也監督のぼやきも飛び出しました。
1992年7月21日 全セ4―2全パ(県営宮城球場、2万8000人うち有料入場1万6065人)
プロ野球の本拠地や準本拠地以外の地方球場で初めて開催されました。東北でも初の球宴となりました。
なぜ仙台になったかには前史があります。1972年、河北新報社社長だった故一力一夫氏が国内初のプロ野球興行会社「東北野球企業」を設立。宮城球場に約1億2000万円以上を投じ、ナイター設備を整えました。翌73年から5年間、フランチャイズ化したロッテの試合を年間40試合余り主催しました。
74年、ロッテはリーグ優勝しましたが、収容能力不足を理由に宮城球場では日本シリーズが行われませんでした。この時の地元の不満や陳情をコミッショナー側が覚えていて、白羽の矢が立った経緯があります。
用意した前売り券1万1000枚を超える人の波が、発売前日の夕方から球場前を埋め尽くしました。ファンが待ちに待った第3戦。試合前のセレモニーでは、地元の400人がすずめ踊りを披露しました。
試合は全セ3点リードの八回、仙台市出身の佐々木主浩投手(大洋、東北高―東北福祉大出)がマウンドに上がります。西武の主砲清原和博内野手との初対決が実現しました。親友でもあるライバルには直球だけの真っ向勝負を挑み、右中間本塁打を喫しました。
2回をこの1安打のみに抑え、3三振を奪った佐々木投手は「あの場面は普通ならフォーク。でも投げる気がしなかった。偉大なバッターですよ」と心地よさそうに振り返りました。
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