デスク日誌(7/7):デスノート

 DEATH NOTE(デスノート)。人気漫画の題名を借りたスクラップ帳が整理部社会面デスク脇にある。紙面作りの担当者が本紙に掲載した訃報の扱いを、他紙と比べて批評する参考書だという。

 紙面での扱いは実にさまざま。定型記事と呼ばれる見出しが付かないケース、有名人なら3段見出しに顔写真、別原稿の評伝などが付く。東北楽天の星野仙一元監督のときは1面トップ横見出しに社会、スポーツ面、宮城版と全面展開だったことをノートは伝える。

 悩ましいのが掲載、非掲載の判断、誰をどんな扱いにするかの明確な基準がないことだ。「社会的地位、知名度、業績を基に」と記者ハンドブックに書かれてはいるが、いつも迷う。

 ノートの注釈に「自分はこの人を知らないから掲載しなくてもいいや、見出しがなくてもいいや、などと独り善がりになるのは言語道断」とのくだりもある。

 4月に整理部に配属になり、ニュース記事の出稿担当になった。私がデスクに入ると有名人の訃報が相次いだため「デスデスク」のあだ名も付いた。ノートを眺めながら優柔不断な性格を自戒する日々が続く。
(整理部次長 小島直広)

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