東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の高田松原海水浴場が今夏、11年ぶりに再開する。震災前に監視員を務めた同市の運転代行業阿部由男さん(67)は海水浴客の安全を守るため、再び砂浜に立つ。かつての光景が戻る日を心待ちにしている。
高田松原海水浴場の海開きは17日にあり、8月15日まで開設される。「訪れた人たちにいい思い出を持ち帰ってほしいね。事故のない夏がいい」と願う阿部さん。大船渡市出身で神奈川県で過ごした高校生時代、サーフィンに夢中になり、地元に戻った後も続けた。
陸前高田市観光物産協会の職員から監視員に誘われたのは20年ほど前。「世話になった海への恩返し」と応じ、2010年まで高田松原に通い詰めた。
翌年の震災の津波で、広大な砂浜に約7万本の松が連なる景観は一変した。阿部さんの自宅も愛用のサーフボードも流された。サーフィンを楽しむ気にはならなかった。
10年がたち、海水浴場は再開に向けた準備が進んでいた。「震災前を知る監視員は少ない。またやってほしい」と声が掛かった。本業の運転代行がコロナ禍で厳しい状況だが、引き受けた。
陸前高田市では震災の犠牲者が関連死を含めて1550人を超え、今も約200人が行方不明のままだ。
「海を見ると期待と複雑な思いが半分ずつだが、前に踏みだす時期だと思う」。阿部さんは買い直したサーフボードで、再び波に乗りたいとも考えている。
岩手県の海水浴場は今夏、昨年より2カ所多い12カ所が開設される。新型コロナウイルスの感染対策を図り、盛夏の到来を待っている。
11年ぶりにオープンする陸前高田市の高田松原海水浴場。市観光交流課の担当者は「昔の様子を思い出しつつ復興が進む姿も感じて楽しんでほしい」と話す。
釜石市唯一の根浜海水浴場。東日本大震災では砂浜が約1300メートルにわたり流失した。市は2年前、復旧させた一部区間150メートルで海水浴場を開設。昨年8月には砂浜450メートルの再生工事も終えた。今季は震災後、初の本格的なオープンとなる。
大船渡市と大槌町は、新型コロナの感染防止策や安全確保が難しいことを理由に、昨年に続き計5カ所全てで海開きを見送った。
宮古市は浄土ケ浜など4カ所、山田町はオランダ島など3カ所、久慈市、洋野町、田野畑村は各1カ所を、17日から順次開設する。現地では検温や消毒などを呼び掛ける。
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