東日本大震災の津波で生息地を失った仙台市若林区沿岸部のミナミメダカが3日、古里に戻った。震災前、偶然保護されていた個体の子孫を、地区の名前を取った「井土メダカ」と名付けて市民らが大切に育て、旧東六郷小跡地に3月に完成した東六郷コミュニティ広場内の池に放流した。
10人が持ち寄った約20匹を放し、隠れ家となるスイレンや水草、イネを植えた。メダカたちは最初こそ警戒していたものの、すぐ元気に泳ぎ回っていた。
聖ウルスラ学院英智幼稚園年長の相沢千花(ちはな)ちゃん(5)=宮城野区=は「春に生まれた赤ちゃんもいる。元気に大きく育ってほしい」と願った。
ミナミメダカは絶滅危惧種で、地域ごとに固有の遺伝子を持つ。宮城は生息北限とされ、井土の個体群は寒さや塩分に一定の耐性があるとみられる。
自然個体は震災の津波やその後の圃場整備で全滅した可能性が高い。宮城教育大の棟方有宗准教授(魚類学)が2010年8月、約20匹を採集し、研究室で飼育していたため、復活につながった。
市八木山動物公園と若林区が棟方准教授と協力し、12年6月から保護プロジェクトを展開。動物公園が19年にかけて市民や企業に参加を呼び掛け、延べ約270組が他種との交雑が起きないように注意しながら、自宅などで飼育、繁殖に取り組んだ。
棟方准教授は「この広場を軸にしつつ、周辺の環境整備や自然への放流を目指したい」と話し、再びメダカが泳ぎ回る地域の未来図を描く。
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