河北春秋(7/14):「遠ざかって行くにつれ、地球は小さくなっ…

 「遠ざかって行くにつれ、地球は小さくなって、とうとうビー玉ほどに縮んでしまった。想像できないほど美しいビー玉である」。1971年、米国のアポロ15号に搭乗したジェームズ・アーウィン飛行士が語っている▼続けて「美しく、温かく、そして生きている。それは非常にもろくて壊れやすく、指を触れたら粉々に砕け散ってしまいそうだった」。小さな青い宝石のような地球。宇宙から地球を見るのは人生観が変わるような体験らしい▼米国の宇宙旅行会社ヴァージンギャラクティックが試験飛行に成功した。搭乗したのは同社創業者で英国の実業家リチャード・ブランソン氏ら6人。高度約85キロまで上昇し、短時間の無重力状態を経て、出発から約1時間で無事帰還した▼この高さからは地球がビー玉のように見えるわけではない。しかしやはり特別な体験らしく、ブランソン氏は「宇宙から見た地球は圧巻だった」と飛行後に語った。誰もが宇宙旅行ができるようになるのは、そう遠い未来ではない▼半年に及ぶ宇宙滞在を終えて帰国した野口聡一さん。きのう、インタビューで「『野口と行く宇宙の旅』もできると思う」と話した。宇宙を軍事利用しようとする国があるのが気になるが、安全な宇宙旅行の日の到来を楽しみに待ちたい。(2021・7・14)

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