(14)サルビヤを咲かせ老後の無計画/菖蒲 あや(1924~2005年)

 超高齢化社会といわれる現在、老後への不安は皆少なからず持っている。介護や終活なども頭をよぎる。作者は貧しい幼少期だったが、俳句に出合い<路地に生れ路地に育ちし祭髪>など、下町の生活を詩情豊かに詠んだ。どうなるかわからない老後より、目の前のこと、燃えるように咲く花を育てて今を精いっぱい生きようとする。考え過ぎは精神衛生によくない。終活より老活、まずは今を楽しもう。季語がそんな気持ちを反映している。句集『鶴の天』より。(永瀬十悟)

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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