河北抄(7/16):半年近く前になるが、仙台市が福岡市を「ラ…

 半年近く前になるが、仙台市が福岡市を「ライバル都市」と宣言したニュースを興味深く読んだ。仙台市政を取材した古い記憶でも、市職員は横浜と並んで福岡の動向を意識して仕事をしていた。
 その福岡を訪ねる機会があった。空港から地下鉄で20分弱。ビジネス街と歓楽街、商業スペースが混然とひしめく天神は「ビッグバン」と銘打たれた巨大再開発プロジェクトのつち音が響き渡る。
 国による高さ制限の特例や市独自の容積率緩和を活用して47棟が耐震性の高い先進的なビルへの建て替えを計画し、既に35棟が完成している。昨秋には通販大手が本社機能移転を表明。ますます勢いづく「西の雄」に同じ政令市の仙台が憧れに似た感情を抱くのもうなずける。
 東北でただ一つの政令市のリーダーを選ぶ市長選の告示が2日後に迫った。
 名乗りを上げている2人の公約を河北新報オンラインの動画で確認したが、全国の地方に共通する都心部の再生に懸ける意気込みは伝わってこなかった。「東北の雄」の覚悟なしに「西の雄」と本当に張り合えるのか。甚だ心もとない。

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