(17)夜濯や会ひたき人は星のひと/山田 牧(1972年~)
季語は「夜濯(よすすぎ)」。夏は夜のうちに洗濯物を干しても、翌朝には乾いている。暑い日中を避け涼しく仕事を終えられる。自動洗濯機の普及した現代でも、日中忙しい人にとっては日常であろう。そんな夜濯ぎの…
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- ・(15)東山回して鉾を回しけり/後藤 比奈夫(1917~2020年)
- ・(14)サルビヤを咲かせ老後の無計画/菖蒲 あや(1924~2005年)
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- ・(12)ところどころ「ラヴ」と聞こえし夏念仏/工藤 玲音(1994年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。