(17)夜濯や会ひたき人は星のひと/山田 牧(1972年~)

 季語は「夜濯(よすすぎ)」。夏は夜のうちに洗濯物を干しても、翌朝には乾いている。暑い日中を避け涼しく仕事を終えられる。自動洗濯機の普及した現代でも、日中忙しい人にとっては日常であろう。そんな夜濯ぎの合間に、ベランダで「星のひと」を思い浮かべる。遠く離れてしまった人か、既にあの世へ渡っていった亡き人か、それともサン・テグジュペリの『星の王子さま』だろうか、“かんじんなことは、目に見えないんだよ”。句集『星屑珈琲店』より。(永瀬十悟)

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。


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