仙台市長選 立候補者はこんな人 加納三代さん

18日告示された仙台市長選は、いずれも無所属で、新人の元衆院議員加納三代氏(45)と、再選を目指す現職の郡和子氏(64)の2人が立候補し、8月1日の投票日に向けて熱い戦いを繰り広げている。候補者2人の横顔と訴えを紹介する。

理念実現へ挑戦続ける

 衆院議員を1期務めた後、前回2017年の仙台市長選を含め、県内の首長選や議員選に6回挑戦し、いずれも敗れた。「民主主義は不断の努力で守るもの」が政治理念。今回は直前まで心が揺れ動いたものの、現職の白紙委任は良くないと立候補を決断した。

 政治の原点は軍医だった祖父。満州で捕虜となり、命からがら帰還した。「終戦後、新憲法下で選挙に参加した時のうれしさを聞いた。今の権利は当たり前ではないと胸に刻まれた」

 25歳の時、「一村一品運動」を提唱した元大分県知事の平松守彦氏が開く地域リーダー養成塾に入った。政治家を志し、松下政経塾の入塾試験や自民党の候補者公募を受け続けたが、幾度となく落選を経験した。

 一念発起し、福祉の仕事に就きながら慶大大学院に通い、医療政策を学んだ。2012年衆院選宮城5区の自民党公認候補となる支部長に就任したのは35歳。比例東北で復活当選し、代議士となった。「10年間、頑張ったから、チャンスをつかめた」と振り返る。

 選挙に出続けたことで有権者の変化を肌で感じる。「無党派層と呼ばれる若者の関心が高まり、たまらなくうれしい」。選挙公報を手にした若者が、投票所で真剣に考えている姿を見ると感無量の思いになる。

 市長選の公約は前回と同様、「チルドレンファースト」を柱に据える。教育格差を助長する宿題の廃止、個性を伸ばす公設民営学校の設置推進のほか、ひとり親家庭の支援拡充なども打ち出す。

 泉区の自宅で長女(9)と次女(7)を1人で育てる。立候補を迷っていた時、子どもに「絶対出るべきだよ」と後押しされ、奮起した。選挙戦中に学校は夏休みに入る。「お弁当を作ってから、遊説に向かう毎日になりそう」と笑う。

仙台市長選 過去の記録
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