高校野球宮城大会 仙台三、32年ぶり決勝へ

 高校野球宮城大会第13日は22日、石巻市民球場で準決勝2試合があり、仙台三と東北学院が決勝に進んだ。

 仙台三は聖和学園を3-0で下した。三回に郡山の右犠飛などで2点を先取し、七回には菅原唯の中犠飛で1点を加えた。投げては先発小野が5安打完封。聖和学園は打線が振るわなかった。

 東北学院は5-4で古川学園に逆転勝ち。0-3の四回に今野隼の中前適時打などで同点とし、直後に勝ち越されたが八、九回に1点ずつ奪って競り勝った。古川学園は中盤までのリードを守り切れなかった。

 仙台三と東北学院の決勝は23日、同球場で午後1時から行われる。

聖和学園―仙台三 聖和学園打線を完封した仙台三の主戦小野

仙台三の小野好投、バック奮起 

 【評】仙台三が快勝した。三回に郡山の右犠飛と敵失で2点を先取。七回には菅原唯の中犠飛でさらに1点を加えた。先発小野は打たせて取る投球で完封。聖和学園は打線が散発5安打に終わった。

 アウトを一つ取るごとに声援が熱を帯びる。仙台三は主戦の左腕小野が聖和学園を完封。私立の実力校を退け、悲願の初優勝に大きく近づいた。

 無駄のないしなやかなフォームは直球、変化球ともに変わらず、打者を幻惑した。決め球はチェンジアップ。直球と同じ軌道で近づきながら、打者の手元ですっと沈み、凡打の山を築かせた。

 最速125キロの直球とチェンジアップの球速差は10キロで、打者はタイミングが取りづらい。「相手はスイングが鋭い。タイミングをいかに外せるかだった」とポイントを振り返る。2四球と、制球もテンポも良かった。

 大黒柱の好投にバックも奮起。ここまで4試合で9失策だったが、この日は無失策でもり立てた。六回、右前に抜けそうな当たりを二塁手菅原唯が好捕し、一塁へ送球してアウトに仕留めるなど随所に好プレーが光った。

 32年ぶりの決勝進出を決めた。勝てば2014年の利府以来の公立校制覇となる。「今日は(負けた)他の公立校の思いも乗せて投げた。決勝も同じ気持ちで臨む」と小野。公立校としての意地を胸に、大一番に臨む。
(斎藤大輝)

聖和学園は散発5安打、本塁遠く

 聖和学園打線は仙台三の主戦小野の前に散発5安打に抑えられ、最後まで本塁が遠かった。山崎監督は「(低めを捨てて)ストライクゾーンを上げようと言っていたが、うまくかわされた」と振り返った。

 直球にスライダー、ツーシーム、チェンジアップと多彩な球種の前に好機を築けず、三塁を踏めなかった。投げ合った主戦の小林は打者として「真っすぐと同じ腕の振りで変化球を投げてきて、打ちづらかった」と振り返る。

 初の決勝進出はかなわなかったが、8年ぶりの4強入りという実績は1、2年の選手たちにとって貴重な経験になる。小林は「今までやってきたことは間違いじゃなかったと思う。後輩には自分たちがつかめなかった甲子園の切符をその手でつかんでほしい」と後を託した。

聖和学園―仙台三 7回表仙台三1死一、三塁、マウンドで聖和学園の主戦小林に声を掛ける庄子主将(左)ら
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