高校野球宮城大会 東北学院、初の決勝進出

 高校野球宮城大会第13日は22日、石巻市民球場で準決勝2試合があり、仙台三と東北学院が決勝に進んだ。

 仙台三は聖和学園を3-0で下した。三回に郡山の右犠飛などで2点を先取し、七回には菅原唯の中犠飛で1点を加えた。投げては先発小野が5安打完封。聖和学園は打線が振るわなかった。

 東北学院は5-4で古川学園に逆転勝ち。0-3の四回に今野隼の中前適時打などで同点とし、直後に勝ち越されたが八、九回に1点ずつ奪って競り勝った。古川学園は中盤までのリードを守り切れなかった。

 仙台三と東北学院の決勝は23日、同球場で午後1時から行われる。

東北学院―古川学園 9回表東北学院1死二塁、大洞が左翼線に二塁打を放ち、5―4と勝ち越す

東北学院、9回に勝ち越し打

 【評】東北学院が終盤に粘りを発揮した。3-4の八回、相手守備の乱れに乗じて同点とし、九回には大洞の適時二塁打で勝ち越した。古川学園は一時3点をリードしたが、五回以降は東北学院の伊東に1安打に抑えられた。

 普段は「感情を表に出さないようにしている」と語る主戦伊東が、試合終了と同時に思わずうれし涙を流すほどの熱戦だった。

 4-4で迎えた九回、1死二塁の絶好機で打席は5番大洞。古川学園の投手が背番号1の三浦に交代し、カウント1-1からの3球目。高めに浮いたスライダーを振り抜いた。

 「フェアになってくれ!」。左翼線ぎりぎりの打球はフェアゾーンへ。二走庄子が生還する適時二塁打になり、二塁上で何度もガッツポーズをして喜びを爆発させた。

 二回に自身のミスが絡んで失点につながった。「迷惑を掛けた」と闘志を燃やしていた打席で値千金の一打を放ち、チームに貢献した。立役者は「みんなの思いで長打になった」と一丸の勝利を強調する。

 古川学園には昨秋の県大会でサヨナラ負けを喫した。春の県大会では勝利したが「チャレンジャーとして向かおう」と臨んだ。

 初の決勝進出を果たし、「ここまで一戦必勝で先を見ずにやってきた。一つ一つアウトを確実に積み重ねる」と大洞。冷静さを失わず、強い気持ちでたった1枚の甲子園切符を奪いにいく。
(北村早智里)

古川学園、3点リード生かせず

 古川学園は二回までに3点をリードして流れに乗ったかに見えたが、中盤以降に打線がつながりを欠いて涙をのんだ。伊藤拳主将は「1年の今野ら後輩がよく投げてくれたのに、打てなかった」と悔しさをにじませる。

 4-5で迎えた九回、先頭打者として打席に入り、敵失で出塁。準々決勝の東北戦で見せた劇的なサヨナラ勝ちの再現が頭をよぎったものの、後続を断たれてしまった。

 今大会は、2018年の準々決勝を超える夏の最高成績を残した。「監督を甲子園に連れて行きたかった」と伊藤拳主将。米倉監督は「精いっぱいだったと思う。選手には『ありがとう』の言葉だけです」と奮闘をねぎらった。

東北学院―古川学園 9回表東北学院1死一、二塁、マウンドの三浦(1)を激励する古川学園ナイン
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